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新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中、感染を恐れての検診控えや必要な予防接種の先送り、さらには医療従事者への差別など、医療に関連する局面で人々の意識や行動が思いもよらぬ方向に向かうケースが頻発しています。病院や医師が検診や予防接種の必要性を訴え、マスコミが医療従事者を差別することは間違っていると伝えても、意識や行動を変えることは簡単ではありません。
その大きな原因の一つとなっているのがコミュニケーションギャップです。情報不足や誤った理解が医療現場での感染に対する過度な恐れや、逆に他の病気に対するリスクを見誤ることに繋がります。
このコミュニケーションギャップを解消するのは、やはりコミュニケーションです。特に新型コロナ禍ではオンラインでの情報発信が大きな役割を果たします。ただし、やり方次第では新たな誤解や混乱を生み出ししてしまうのもオンラインでの情報発信。では、どんなやり方が求められるのか。
本イベントでは、「SNS医療のカタチ」の山本健人先生と、「教えて!ドクター」の坂本昌彦先生、「暮らしの保健室」の西智弘先生といったオンラインでの情報発信で話題の3人の医師に、「医療マンガ大賞」で審査員も務めるマンガ家のこしのりょう先生、そして様々な切り口で社会を伝えるジャーナリストの佐々木俊尚さんを招いて、オンラインでの医療コミュニケーションの正しいあり方について探っていきます。
<プログラム>
オンラインを通じた医療啓発、医療コミュニケーションのあり方を考えるトークセッション
テーマ①:コロナ禍で顕在化したコミュニケーションギャップ
テーマ②:「医療マンガ大賞」や「SNS医療のカタチ」の事例から伝え方を考える
テーマ③:「教えて!ドクター」や「暮らしの保健室」の事例から受け手に応じた情報発信を考える
テーマ④:ポストコロナ時代の新しい医療啓発とは
山本健人(医師/SNS医療のカタチ)
2010年京都大学医学部卒業。外科専門医、消化器病専門医、消化器外科専門医、感染症専門医、がん治療認定医など。複数の市中病院勤務を経て、現在京都大学大学院医学研究科、消化管外科。「外科医けいゆう」のペンネームで医療情報サイト「外科医の視点」を運営。Yahoo!ニュース個人、時事メディカルなどのウェブメディアで連載。著書に「医者と病院をうまく使い倒す34の心得」(KADOKAWA)、「医者が教える正しい病院のかかり方」(幻冬舎)など。
坂本昌彦(医師/教えて!ドクター)
2004年名古屋大学医学部卒業。同年安城更生病院にて臨床研修。2009年小児科専門医取得。2011年東日本大震災では岩手県大槌町で活動。その後福島県立南会津病院にて勤務。タイ・マヒドン大学で熱帯医学研修ののち、2013年ネパール僻地の公立病院で1年間小児科医として勤務。2014年より佐久総合病院佐久医療センター小児科医長。保護者の啓発と救急外来負担軽減を目的とした「教えて!ドクター」プロジェクトに責任者として関わる。Yahoo!ニュース個人、読売新聞「ヨミドクター」等で連載。著書に「マンガでわかる! 子どもの病気・おうちケアはじめてBOOK(KADOKAWA)」。
西智弘(医師/暮らしの保健室)
2005年北海道大学卒。室蘭日鋼記念病院で家庭医療を中心に初期研修後、2007年から川崎市立井田病院で総合内科/緩和ケアを研修。その後2009年から栃木県立がんセンターにて腫瘍内科を研修。2012年から現職。現在は抗がん剤治療を中心に、緩和ケアチームや在宅診療にも関わる。また一方で、一般社団法人プラスケアを2017年に立ち上げ代表理事に就任。「暮らしの保健室」「社会的処方研究所」の運営を中心に、地域での活動に取り組む。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医。
著書に『だから、もう眠らせてほしい(晶文社)』『社会的処方(学芸出版社)』などがある。
こしのりょう(マンガ家/医療マンガ大賞審査員)
2004年に「モーニング」にて『NS’あおい』でデビュー。2006年には同作品がテレビドラマ化された。2011年から「週刊現代」(講談社)で『町医者ジャンボ』を連載。2013年には同作品がテレビドラマ化。現在は「週刊現代」で『人生はバウンスバック』、看護系webにて現場の看護師さんを取材して描いている『はなうた』を連載中。
佐々木俊尚(ジャーナリスト)
1961年兵庫県生まれ。愛知県立岡崎高校卒、早稲田大政経学部政治学科中退。毎日新聞社などを経て2003年に独立し、テクノロジから政治、経済、社会、ライフスタイルにいたるまで幅広く取材・執筆・発信している。総務省情報通信白書編集委員。「時間とテクノロジー」「そして、暮らしは共同体になる。」「キュレーションの時代」など著書多数。Twitterのフォロワーは約78万人。
2020年コロナ禍で起きたコト 2020年コロナ禍では、感染を恐れての検診控えや必要な予防接種の先送り、さらには医療従事者への差別など、医療に関連する局面で人々の意識や行動が思いもよらぬ方向に向かうケースが頻発しました。その大きな原因の一つとなっているのがコミュニケーションギャップです。情報不足や誤った理解が、医療現場での感染に対する過度な恐れや、他の病気の治療を遅らせるリスクなどを見誤る...
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